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欧州連合
(European Union)

欧州連合 (European Union; EU) は 欧州の統合の中心的な役割を果たしている超国家的組織であり、 従来からの加盟国である アイルランド、イギリス (UK)、イタリア、オーストリア、オランダ、ギリシア、 スウェーデン、スペイン、デンマーク、ドイツ、フィンランド、フランス、 ベルギー、ポルトガル、及びルクセンブルクに加え、 2004年 5月に正式加盟となった エストニア、キプロス、スロバキア、スロベニア、チェコ共和国、 ハンガリー、ポーランド、マルタ、ラトビア、及びリトアニア、 2007年 1月に正式加盟となったブルガリア、及びルーマニアの 27ヶ国が加盟している。

欧州連合の設立に至る直接的な経緯は次のようなものらしい： 1951年に欧州石炭鉄鋼共同体 (European Coal and Steel Community; ECSC) が、 1958年に欧州経済共同体 (European Economic Community; EEC) と 欧州原子力共同体 (European Atomic Energy Community; EURATOM) が設立された。 1967年にはそれらの３つの共同体の機関が統合され、 これら全体が欧州共同体 (European Communities; EC) と呼ばれるようになった。 その後、1992年のマーストリヒト条約により、 欧州共同体 (EC) に代わるものとして欧州連合 (European Union; EU) が設立され、 また欧州経済共同体 (EEC) は欧州共同体 (EC) に改称された。

ニューアプローチ指令に関係する主な組織は、 欧州議会 (European Parliament)、 欧州閣僚理事会 (Council of the European Union ―― European Council ではない)、 及び欧州委員会 (European Commission) である。 指令の本文の「欧州議会、及び欧州閣僚理事会は、 欧州共同体設立条約、特にその 100a 条を尊重し、 欧州委員会からの提案を尊重し、経済社会委員会の見解を尊重し、 ‥‥、この指令を採択した。」のような表現に示されるように、 基本的には欧州委員会が指令の提案を行ない、 欧州議会と欧州閣僚理事会の双方で採択を行なうという形となる。 ニューアプローチ指令群は 旧来の欧州経済共同体 (EEC) の条約に基づくものであることから、 1993年までのものは「… / … /EEC」、それ以降のものは「… / … /EC」となっている。 通常、整合規格の作成は CEN (欧州標準化委員会) や CENELEC (欧州電気標準化委員会) が 欧州委員会からの委託を受けて行なうが、 CEN や CENELEC は EU の組織の一部ではない。

また、未加盟国の一部と EU とのあいだで ニューアプローチ体制の受け入れを伴う条約が締結されているが、 これは CE マーキングが EU の枠を超えて通用する場合があることを意味する。

by Tom Sato, 2002-03-03, 2004-09-08, 2009-07-20