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空間距離、及び沿面距離
(Clearance and Creepage Distance)

絶縁物で隔離することなく電気的絶縁を達成するためには、 空間距離、及び沿面距離の双方を確保する必要がある。

空間距離 (clearance)
2つの導電性部分間の、空間を通る最短距離

沿面距離 (creepage distance)
2つの導電性部分間の、絶縁物の表面に沿った最短距離

[ Example of Clearance and Creepage Distance ]
空間距離と沿面距離の例

絶縁を達成するために必要となる距離は、 必要な絶縁の強度、 動作電圧や 想定される過電圧の程度、 汚染度、 絶縁物の耐トラッキング性などを含む、 いくつもの要因の影響を受ける。 また、空間距離については、高度 (標高) による補正が必要となる場合もある。

残念ながら、様々な規格等での空間距離や沿面距離の要求は完全に統一されてはいない。 電気機器を対象とする安全規格の多く (例えば IEC/EN 60950、61010、60601 など) は、 それらの対象となる機器に対する空間距離や沿面距離の要求も含んでおり、 大抵はそれらの規格のいずれか適切なもので規定されている値を適用することになる。

参考: 空間距離、 及び 沿面距離 の規定の例


by Tom Sato, 2001-08-26