- Cellular Tele-communications Industry Association の web サイト、
www.wow-com.com によると：
研究者らは、一部のデジタル携帯電話は影響を及ぼすものの、
アナログ携帯電話はペースメーカには影響しないと判断した。
既に、医者はペースメーカ装着者に
MRI 装置のような電磁的デバイスの周囲では注意を払うようにアドバイスしている。
デジタル携帯電話にも同じ方法でアプローチすべきである。
Wireless Technology Research Ltd は
1000人以上のペースメーカ患者が関係する試験を実施した。
彼らは、通常の耳の位置においては、
臨床的に有意な携帯電話との相互作用を見出さなかった。
ペースメーカから 6インチでの試験の 20% で、いくつかの干渉が記録された。
しかし、その場合でさえも、6% のみが臨床的に有意なものであった。
電話が離されれば、通常の動作が再開した。
米国 Food and Drug Administration は、ペースメーカ装着者は、
シャツやジャケットのポケットのような、
そのインプラントの近くに電話を置くことを避けるべきであると信じている。
電話を使用する際には、
患者はそれをペースメーカがある側とは逆の耳に保持すべきである。
埋め込み型心臓除細動器 (ICD) を使っている心臓病患者もいる。
Oklahoma 大学の無線 EMC センターは、４つの製造業者の ICD に対する、
米国や欧州で使われている全てのアナログやデジタルの無線電話技術の影響を調査した。
1800MHz、及び 1900MHz 帯で動作している電話との相互作用は確認されなかった。
１つの某企業の ICD のみが影響を受け、
その影響は特殊な用途でのみ使われている TDMA-11 Hz によってのみ引き起こされ、
その場合でも ICD の恒久的な再設定は発生しなかった。
依然として、医者らはさらなる研究が必要であると言っており、研究者らは
ICD 患者はペースメーカ装着者と同じガイドラインに従うべきであると言っている。
(Extracted from Electronic Design magazine, October 18th 1999, page 32H)
- この10年間に、米国 Food and Drug Administration (FDA) は、
28種類以上の医療用デバイスについて、
電子式商品監視システム (EAS)、金属探知器、そして保安用システムとの
望ましくない相互作用の事故の報告を受けた。
いくつかの事例報告、そして４件のピア・レビューされた研究は、
EAS システムと埋め込み型ペースメーカ、
埋め込み型自動心臓除細動器、埋め込み型神経刺激装置、
そしてその他の救命用医療デバイスとのあいだの望ましくない反応を記述している。
さまざまな逸話や新聞記事は、さらに多くのデバイス相互作用が発生し、
報告されないままとなっていることを示唆する。
毎年、何百万人もの人々が EAS システムで保護された施設に出入りしている。
より多くの人々が電子的インプラントや救命用医療デバイスを使うようになっており、
EAS システムとの望ましくない相互作用の懸念は大きくなっている。
(Extracted from an article in Compliance Engineering magazine's
European Edition, September/October 1999, Page 32.
この記事は、上の No.65 が行なっているような方法での、
埋め込み型デバイス装着者のための結論は示していない。)
編集者註：
埋め込み型医療用電子デバイスの数や種類は急激に増加している。
Stevie Wonder (ミュージシャン) は近い内に人工網膜チップを受け取るであろう。
非常にシリアスな人々の一部は、
医療目的ではない埋め込み型装置による人体能力拡張について話している。
あなたの肉体や精神の一部が普通の電子技術からの干渉を受け得るようになると、
EMC は全く新しい次元に拡がることになる。
- Critical Care Telemetry Group は、
デジタル・テレビ・グループによる送付と同時に、
3m で 200,000μV/m の強度の 470〜668 MHz の新しいチャネルをカバーする申請書、
ET Docket 95-177, 10/97 を、米国 FCC に送付した。
これは、いくつかの混乱と、
1998年3月に Baylor 大学病院でデジタル・テレビ放送によって
いくつかの医療用デバイスが故障した事例によるものである。
FCC と FDA は、デジタル・テレビ・オペレータは放送に先立って
地域の病院と調整しなければならないと明記しているファクト・シートを作成した。
詳細は FCC の web サイト、http://www.fcc.gov で見られる。
(Extracted from ERA Technology's Safety and EMC Newsletter,
Supplement to Issue 47, October 1999, page 12,
reporting on a paper by Art Wall of the FCC
which he presented at the IEEE's EMC Symposium in Seattle, August 1999)
- 2月の初めに、ニューヨークの JFK 空港で最終着陸体勢に入っていた DC-10 が
突然左に鋭くバンクし、墜落を起こしそうになった。
NASA と FAA の専門家は、
ファースト・クラスの乗客がポータブル CD プレーヤの電源を入れた時に
その航空機の飛行制御が狂ったものと結論した。
明らかに、新しい航空機はより高度にコンピュータ化されており、
干渉の影響を受けやすい。
飛行制御システムがそれらのナビゲーション・ビーコンを
自動操縦や計器着陸のために用いていることから、
VOR (Visual Omni-Range) ネットワークで使用されている周波数への干渉に
特に関心が持たれている。
(Taken from Compliance Engineering Spring 1993, page 92,
itself commenting on an article in Time, Feb 22, 1993)
- CD-ROM ドライブに対する Lufthansa の「奇怪」な禁止
(3月28日の Letters、p.64) を参考にすると、
この航空会社はおそらく個人用 CD プレーヤに対する既存の禁止を
コンピュータに拡大しようとしている。
私が知っている個人用電子機器からの干渉の唯一の文書化された事例においては、
ある初期の CD プレーヤが 1980年台中盤に航空機の計器着陸システムを妨害した。
CD プレーヤは光学的デバイスであるので、
安価なモデルの一部はその制御部内のロジック・デバイスからの
無線周波数干渉に対するシールドを全く持っておらず、
従って無線周波数帯で極めてノイジーである。
(Allan Gibson)
IEEE Spectrum (1996年9月) の「携帯電子機器は飛行を危険に曝すか？」特集で
CD プレーヤを含む機器に対する禁止の理由として示されたものは、
「携帯型コンパクト・ディスク・プレーヤは 28MHz の内部クロックを持つ」、
そして「これは 56、84、そして 112MHz の高調波を発生し、
112MHz は VHF 航空ナビゲーション用チャネルである」ということである。
(Kevin Connolly - These two items both appeared on the same page (56)
in New Scientist 25 April 1998)