その代わりに、欧州の新しい「整合電圧範囲」は、 欧州の大半 (以前に公称 220V であった国) では 230V -10% +6% (すなわち 207.0 V〜243.8 V)、 またイギリス (以前は公称 240V であった) では 230V -6% +10% (すなわち 216.2 V〜253.0 V) となっている。
これは実際にはごまかしで、 電源電圧の実際の変更はなく、「ラベル」の変更のみであり、 電源供給会社が実際に電源電圧を変更する誘因とならないことを意味している。
従って、この双方の範囲に対応するために、 機器は 230±10%、すなわち 207〜253V をカバーする必要があるであろう。 これは、実際には 2003年に欧州全域での公式な限度となる。
| 供給点、及び使用点電圧の上限 | 126/252 |
| 供給点電圧の下限 | 114/228 |
| 使用点電圧の下限 | 110/220 |
これに相当するカナダの規格は CAN3-C235 である。
しかし、California Public Utilities Commission は、いくつかの例外とともに、 供給電圧が 114〜120V の範囲に維持されるべきであると規定している。 これは、いくつかの研究が電圧を下げることによって エネルギー消費が低減できることを示しているためである。
その他の世界の電圧の一覧は：
Electric Current Abroad - http://www.ita.doc.gov/td/machinery/ecabroad/
http://www.50hz.com/pwchrt.htm
http://www.clary.com/Service/IntVoltage.asp
http://ww.ets-tele.com/tics/global/volt_freq.htm
http://www.interpower.com/guide.htm
http://epanorama.net/wire_mains.html#international
以下の公式な資料も入手可能である：
大半の国の、使用できる電源の特性と、 用いられているプラグの種類が列挙されている。 これは 1991年の類似のハンドブックの改定版である。 電源の種類 (AC か DC か)、相の数、周波数、及び電圧、 そして周波数の安定性や、商業用や家庭用の施設へのワイヤの数が示されている。
US Department of Commerce, NTIS (National Technical Information Service),
35 pp.
NTIS Order Number PB98-156466INP.
US、カナダ、メキシコでは $10 + 手数料 $5／注文、
その他は $20 + 手数料 $10。
NTIS sales desk
Tel 1-800-553-6847 or (703)-605-6000
Fax (703) 605-6900
NTIS 5285 Port Royal Road, Springfield, VA 22161, USA
URL: http://www.ntis.gov
200ヶ国以上を網羅。 それぞれの国の、家庭用、商業用、及び工業用の 電圧、周波数、及び電圧許容差の詳細な一覧。 電源の性質、例えば中性線や接地線の有無も含む。
BSI リファレンス TH20338, £50.00 (非メンバー), £40.00 (メンバー)
Int'l Product Safety Bookshop (1.8章を参照) ― US では $87.50
BSI リファレンス TH20348, £62.00 (非メンバー), £49.60 (メンバー)
Int'l Product Safety Bookshop (1.8章を参照) ― US では $87.50
British Standards Institution, 389 Chiswick High Road, London W4
4AL, UK
Tel: +44 181 996 9001
Fax: +44 181 996 7001
http://www.bsi.org.uk
Europe: EN 50160
UK: G5/3 (new version G5/4 in draft)
US: IEEE 519
重要な欧州製品規格は EN 61000-3-2 であり、 これは情報技術機器、オーディオ、テレビを含む 2001年1月1日以降に製造される大半の電気製品に影響する。 この規格は、より限定された適用範囲を持つ EN 60555-2 (IEC 555) を置き換えた。 しかし、EN 61000-3-2 は依然として審議中であるので、 その進行についてこのニューズグループや技術誌に注目すること。 John Woodgate による特に有用なノート、 「The truth about IEC 61000-3-2 and -3, and their EN clones」を、 彼の web サイト http://www.jmwa.demon.co.uk から入手できる。
Copper Development Association は、 高調波とその改善についての包括的なセクションを含む、 電源品質問題と設備の電気設計に関する 非常に有用なグッド・プラクティス・ガイドを出版している： http://www.cda.org.uk/Megab2/elecapps/pub123/index.htm
Alessandro Ferrero 教授の web サイト、 http://www.etec.polimi.it/harmonics/ では、電源品質や高調波などに関する多くの有用な資料が提供されている。