リコールやサービス・キャンペーンは、 しばしばオーナーが経験した問題がきっかけとなる。 Drive チームは、新しい Porsche Panamera に何日か取り組んだ後で、 それを直接学んだ。
問題のなかったモータリングの日々の後、 シドニーの北の準工業地域に駐車している時、 Panamera の電子回路がトリップした。
バッテリーは満充電となっているにもかかわらず、センサー・キーは認識されず、 自動車から何か反応を得ることはほとんどできなかった。
(そのシステムかイモビライザーをリセットしようとする試みの中で) ドアを施錠／開錠しようとして５分を費した後で、 Porsche Assistance に電話がかけられた。 ロックががちゃりと閉まり、開かなくなったのは、その時であった。 妻と子供を含む3人が閉じ込められた。 ドア・ハンドルは働かず、ボタンは反応せず、換気がないために車内の気温は急速に上昇した。
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その電子式ハンドブレーキが解除しようとしなかったため、 車をレッカー車で引き上げるのに、さらに90分を要した。
その後、ポルシェは、 おそらくはその地域のテレビかラジオの放送塔からの無線干渉まで、 その問題を追跡した。 人が閉じ込められたのはこれが初めてであったものの、 どうやら世界で他に４台の Panameras で同様の問題が生じているようである。
その後、ポルシェはソフトウェアの改修を試みたが、不調に終わった。 より最近では、その電子回路を干渉からさらに保護するために、 ドイツの企業が設計した無線サプレッサを発注した。
ポルシェは強制的なサービス・キャンペーンの一部として、 全ての Panameras にそのサプレッサを取り付けようとしている。
ポルシェはリコールを止めたものの、Panamera の顧客 (その車は数ヶ月販売されていただけであり、50台ほどのみが路上に出ていた) に連絡し、即時の改修を知らせた。
「人を車内に閉じ込めてしまったことを考えると、 これは非常に深刻な問題であり、可能な限り速やかに行動し、 無線サプレッサ・ユニットの取り付けを伴う解決策を見出した」 と、Porsche Australia の広報責任者の Paul Ellis は語った。
Ellis は、サービス・キャンペーンは全てのブランドで普通のことであり、 しばしば通常のサービスに際して終えられる、と言う； 所有者は気に留めさえしないかも知れない。
「これは明らかに驚くべきことであり、 決して Panamera の製造不良を反映するものではない。 外部干渉は完全に除去できるようなものではなく、 干渉が起こり得るところにはブラックホールがある。 この現象がこのような形で見付けられたのは全く残念なことだ。」
(Braham Bloom of EMI Solutions spotted an article on this, written by Toby Hagon,
on page 7 of the "Weekend Drive" section of his local paper,
the Sydney Morning Herald (Weekend Edition Feb 27-28 2010),
and very kindly sent it to me.
Chris Zombolas of EMC Technology Pty Ltd saw a shorter version of the same article,
also by Toby Hagon, in his weekend paper, The Age, dated 27 February.
http://theage.drive.com.au/motor-news/road-test-throws-up-a-realworld-drama-20100226-p84l.html,
which referenced the Sydney Morning Herald as its source.
The article copied above is the one from The Age,
because I could not find a weblink to the original article
and didn't want to have to type it all out by hand.
Chris Z also wrote: "North Sydney is where the TV broadcast transmitters are located.
(They have hundreds of other lower power transmitters as well).
We have measured 3-6 V/m in the area surrounding the towers
but that was a few years ago before digital transmissions commenced.
Absolute and undeniable evidence of unforeseen problems caused
by low level common interference sources.")
人気のある観光地でモータリストに車の鍵を開けられなくさせていた怪奇現象が解決した。
18ヶ月ほどにわたり、Lake District タウンの最も活気のあるショッピング・エリアに 駐車しているドライバが、電子式キーフォブが働かないことに気付いてきた。
通信の見張り役である OFCOM は調査の実施を決め、 フィールド・エンジニアの Dave Thornber を 専用のスキャニング用機器とともに Windermere に送った。
彼は、モータリストのキーフォブが、 近くのカフェ、Lazy Daisy Lakeland Kitchen のレジと同じ ワイヤレス周波数にあり、妨害を受けていたことを見出した。
Thornber 氏は、「人々はその問題が工作員か新たに設置された交通信号のせいだと考えたが、 それはレジとウェイターが食事の注文を入力する方法とによるものであった」と語った。 彼は、「その場所でスイープを行なうために、 スペクトラム・アナライザと呼ばれるものを用いた」と付け加えた。 「干渉の発生源はカフェの無線式オーダー端末であった。 そのデバイスは、現代的な自動車の集中ロックを動作させるキーフォブと 同じ周波数を用いていた。 キーフォブは内蔵のバッテリーの寿命を延ばすために非常に低い出力を用いており、 Lazy Daisy のパワーに圧倒された。」 自動車所有者の一部は、自動車を開錠しようとした時、 代わりにパワーウィンドウが動作したと文句を言い、 他の者は単に全く反応を得られなかった。 自動車連盟が呼ばれ、バッテリーが交換されたが、効果はなかった。
カフェのオーナーの Tom Benton は、 「OFCOM と作業を行ない、レジの周波数をもはやロックを妨害しないように調整した」 と語った。 Benton 氏は、「Windermere トライアングルのミステリー全てが解決されたのは喜ばしく、 走り去ることができずに自動車の周りに立つ人はもういないことだろう」 と付け加えた。 「人々は、何ヶ月ものあいだそのことを話してきた。」
(Sent in by Matthew Wilson, Product Design & Production Manager, GB Electronics (UK) Ltd., www.gbelectronics.com/ who saw this in his Daily Telegraph newspaper on Friday 26th February, see: www.telegraph.co.uk/news/uknews/7325141/Mystery-of-Windermere-triangle-solved.html. Also sent in by Claire Ashman, Assessment Manage of UKAS (United Kingdom Accreditation Service), who found a similar article on the BBC News, 2nd March 2010 at: http://news.bbc.co.uk/go/pr/fr/-/1/hi/england/cumbria/8545104.stm. The Daily Telegraph had previously carried a story on this: "Drivers mystified by secret of `Windermere Triangle'" on 12th Feb 2010, see: http://www.telegraph.co.uk/motoring/news/7215551/Drivers-mystified-by-secret-of-Windermere-Triangle.html. This was of course before Ofcom's intrepid ghostbuster Dave Thornber had arrived on the scene, sirens wailing, fearlessly doing battle with weirdness armed only with what the BBC said was "a sophisticated gadget called a spectrum analyser" (much to Claire's amusement!).)
ACN: 754696 (5 of 50); 要約: ある PED 干渉と見られる事象において、 PAX の携帯型の Garmin Model NUVI 660 が B737 Classic の (ノン・グラス) DME 航法更新機能に干渉したと伝えられている。 (PED は乗客の電子デバイス、PAX は乗客、 DME は航空機に取り付けられた一種のレーダーである距離測定器を意味する。)
ACN: 702630 (13 of 50); 要約: A320 の機長が、彼の機に載せられていた携帯電話からの ZOB ARTCC 周波数での VHF 干渉を報告した。
ACN: 681689 (15 of 50); 要約: B757-200 の左燃料計が離陸後に空白となり、着陸前に動作可能となった。 乗員は PED 干渉の可能性を疑っている。
ACN: 673795 (16 of 50); 要約: B737-800 の乗員が、 Wi-Fi が有効となっているラップトップ・コンピュータによるものらしい、 数回の TCAS RA を経験した。 (TCAS は、航空機間の空中衝突事故の低減のために設計された、 衝突防止警報装置である。 RA は、TCAS が起こり得る問題を検出した時に発する回避指示である。 http://en.wikipedia.org/wiki/Traffic_Collision_Avoidance_System 参照。)
ACN: 661013 (17 of 50); 要約: CRJ-700 の乗員が、VHF 通信の聴覚的干渉が、 全ての双方向通信が切られていることを確認するように PAX に求めた時に止まったと報告した。
ACN: 609264 (26 of 50); 要約: B737-300 の乗員が JAX の ILS 滑走路 13、及び滑走路 7 で誤った LOC 信号を受けた。 その時、ある PAX が Palm Pilot を使っていた。 (ILS は計器着陸システムである。 http://en.wikipedia.org/wiki/Instrument_landing_system 参照。)
ACN: 600964 (29 of 50); 要約: MD80 の乗員が FMS ディスプレイ上の進路情報のずれを経験した。 PAX が電子デバイスを使用していたことが疑われる。 (FMS は飛行管理システムであり、航法の管理を行なう。 http://en.wikipedia.org/wiki/Flight_management_system 参照。)
ACN: 597486 (31 of 50); 要約: 偽の TCASII RA が、 ペンシルバニア州の BUNTS インターセクションの南東5マイルの 潜在的なターゲットの回避のため、DC9 を上昇させた。 上昇中に携帯電話で娘に電話を掛けようとしていた夫人を客室乗務員が捕まえた。 (TCASII は TCAS の一種である。)
ACN: 579608 (35 of 50); 要約: DC-9 の乗員が、離陸上昇中に誤った TCAS RA を受け、 PAX のラップトップ・コンピュータによって作り出されたらしい 偽のターゲットを回避するために、上昇率を上げた。
ACN: 576709 (36 of 50); 要約: B737-700 の乗員が、BWI 滑走路 10 への進入に際してのコース逸脱を、 おそらくは機内放送に誘発された無許可での携帯電話の使用によるものとした。
ACN: 576147 (37 of 50); 要約: MD88 の乗員が #1 VHF 無線で空電雑音を受けた。 その空電雑音は、電子デバイスを切るように PAX に指示した時に止まった。
ACN: 535960 (47 of 50); 要約: CL65 の乗員が、アプローチ中に、自動飛行システムに PAX に起因する RF 干渉の可能性があるものを受けた。
B727 の乗員が、おそらくは PAX の電子デバイスの使用に伴う、 誤った VOR NAV 方向指示を経験した。 (VOR は航空機のための無線航法システムの一種である VHF 全方向式無線標識を意味する。 http://en.wikipedia.org/wiki/VHF_omnidirectional_range 参照。)
(The above are all synopses taken from the July 29, 2009 update to the NASA ASRS Report, http://asrs.arc.nasa.gov/docs/rpsts/ped.pdf, downloaded 17 February 2010. The full reports are available in the same download. I don't know where earlier "updates" are archived, or even if they are archived at all, but I have copies of all the ones that have been referenced in earlier Banana Skins if anyone needs them - Editor.).
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| Photo by Bob Martinson/AP |
National Public Radio の報告によれば、 政府関係者らが、大規模な太陽嵐が、世界の数百万の人々が 電力、水道、あるいは電話サービスを受けられないようにさせ得ることを懸念している。 電磁放射に脆弱な衛星やその他の電子デバイスへの依存の増加のため、 その影響は以前の太陽嵐におけるものよりも遥かに悪いものとなりそうである。
太陽嵐は地球の次のカトリーナとなり得る、Jon Hamilton、2010年2月26日
大規模な太陽嵐が、世界の数百万の人々が 電力、水道、あるいは電話サービスを受けられないようにさせ得ると、 政府関係者らが語る。
これは、1921年と 1859年に生じたような大規模な嵐に 今日の地球が襲われたならば何が起き得るかを調べた 机上演習への参加の後での、彼らの結論であった。
太陽嵐は、太陽の表面上の噴火や爆発が放射や荷電粒子を地球に向けて送る時に生じる。 小規模の嵐はありふれており、地球の北天を照らし、無線信号に干渉し得る。
だが、数十年毎に、太陽は特に大きな嵐を生じる。 それは 10億個の水爆に相当するほどのエネルギーを放出し得る。
太陽嵐はどの程度良く予想できるか？
Boulder の宇宙気象予報センターを指揮する Tom Bogdan によれば、 Colorado の Boulder で行なわれた演習は、 「我々の想定を最悪のシナリオにどれだけ近付けられるか」の調査を意図していた。 そのセンターは米国海洋大気庁に属している。
机上演習の一部を担った連邦緊急事態管理庁 (FEMA) の局長の Craig Fugate は、 「太陽嵐が、他の種類の自然災害と同様、 影響を生じ得ることを理解することが重要である」と言う。
Bogdan と Fugate は、太陽版カトリーナのような、 1921年や 1859年のものと同程度の規模の嵐がいずれは起きるであろうと言う。
だが、電磁放射に脆弱な衛星やその他の電子デバイスへの依存の増加のため、 その影響は以前の太陽嵐におけるものよりも遥かに悪いものとなりそうである。
机上演習では、問題の最初の兆候は、 放射が無線信号と GPS デバイスを妨害し始めた時に現れた、と Bogdan は言う。
10〜20分後、荷電粒子が、日常生活で依存している電話の通話、テレビ番組、 そして大量のデータを送信する商用衛星のほとんどを「実質的に排除した」。
「ガソリン・スタンドに行きクレジット・カードを入れてガソリンを手に入れる時、 それは衛星トランザクションである」と彼は言う。
使えなくなった衛星は始まりに過ぎない
「数日後、太陽嵐が高圧電力線に電流を誘導させ始めた時、最悪の被害が到来した。 その電流は地球中の変圧器を壊せるほど強く、 北半球の何百万もの人々を電力なしの状態にする」と Bogdan は言う。
電力がなければ、多くの人々は水道、暖房、空調、そして電話サービスも失う。 そして、病院のような場所は2〜3日分の燃料しかない緊急用発電機に頼らなければならない、 と Bogdan は言う。
大規模な太陽嵐の影響は多くの点でハリケーンや地震のそれに似ている、と Fugate は言う。
だが、太陽版カトリーナは どのような自然災害よりも遥かに広範囲への損害を引き起こすことだろう。 例えば、電力はスウェーデンからカナダやアメリカまでの国々で ほぼ同時にノックアウトされ得る、と彼は言う。 従って、遥かに多くの場所の遥かに多くの人々が助けを必要とすることだろう。
個人は太陽嵐に対して何も特別な備えをする必要はない、と Fugate は言う。 水と食糧と救急用品の標準的な非常用キットは全く問題なく使えるであろう。
「家族防災計画を立てているならば、それが宇宙嵐であれ、システム障害であれ、 電力をノックアウトする他の自然災害であれ、備えをしたことになる」 と Fugate は言う。
(Copied from:
www.interferencetechnology.com/lead-news/article/solar-storms-could-be-earths-next-katrina.html,
3rd March 2010, and
www.npr.org/templates/story/story.php?storyId=124125001&ft=1&f=1001)
最近、ケンタッキーで数回の激しい嵐があった。 異常な数の激しい雷を生じた本当に悪質なものが、 我々の 20マイルほど南を通過した。
www.wkyt.com/news/headlines/82320257.html は、 その被害に関して半分ほどしか正確でないテレビ・ニュースへのリンクである： 「昨夜、雷雨からの１発の雷撃が、ボイル郡の３軒の家に被害を与えた。 それらの家は Lebanon Road にある。 その雷撃は、幅１インチ、そして場所によっては深さ１インチの溝を残した。 その後、電話線を伝わり、３軒の家に被害を与えた。 その雷撃は１軒の家の外のコンクリートの舗装を壊した。 それは電話と水道にも被害を与えた。 別の家でも電話の差し込み口が焼け、カーペットが熔けた。 幸い、その嵐では誰も傷付けられなかった。」
私は雷を受けた家の住民の一人を知っている。 全てのコンセント、スイッチ、ブレーカー・ボックス、 そして全ての電気／電子デバイスが、単にフライにされた。 彼らは落雷があった時に在宅しており、その静電界は、 ヴァン・デ・グラフ起電機に繋がれたかのように彼らの髪全てが真直に立つほど強かった。
私は、昨日、 検査官がその家が修復可能であるかどうかを判断しようとしている時にその家を訪れた。
彼らは広範囲の石膏ボードを取り除いていたが、 電気機器がフライにされていただけではなく、 アメリカで良く使われている、 ホット、グランド、及びニュートラルを含む３芯電力ケーブルである 「Romex」が５フィートにわたってグランド線を失っていた！ 残りのケーブルには焼け焦げたピンホールが沢山あり、 2×4 の柱には銅の小片が埋まっていた。
カーペットを剥がしたところを見ると、 コンクリートの土間に最も興味深い樹状のパターンがあった。 コンクリートのかなりの部分は浮き上がっており、 コンクリートの多くは粉砕されていた。 基礎も同様の被害を受けているかも知れず、ことによると 基礎を支える土からの排水のための地下の溝を雷が切っているかも知れない。 家の１つの角は１フィート以上沈下している。
興味深いのは、大地には2週間続いた雨がたっぷりと染み込んでおり、 その土壌は凍っていなかったことである。
落雷点からの大地上の経路は、それが「通った」焼けた電話線に近いだけである。 実際の落雷点は、アーク熔接器を持った狂人が攻撃したように見える、 小さい金属の接続箱であった。 驚くべきことは、その接続箱には 100以上の電話線が入っており、 雷の経路は最も近い家へと導かれなかったことである。 その家と他の家の大半は、保安器、あるいはネットワーク接続デバイスを 交換する必要があるだけであった。
その経路の長さから、また甚大な被害からして、 その落雷は上限に近いものだったに違いない。 私は、4インチ角ほどの砂と土の熔けた塊をいくつかと、 窯で焼かれたように見える黄色い粘土の塊を２つ持っている。 私の妻は芸術家であり、これは彼女に印象を与えさえした。
その粘土はスポンジのようで、非常に多孔質であり、 私は水が蒸発したものと推定する。 私は、湿った砂、粘土、そして土のみを見付けることを予期していた。 雷が大地面を多分 25フィートほど走り、金属のパイプを「破裂」させたため、 滅金された金属の排水管は交換しなければならなかった。
パイプが駄目になった箇所の路面には目立つへこみがある。 懐中電灯を持って覗き込むと、 その一部は金属の壁を通って焼け、土と砂利を露出させた、 数千の樹状の焼け跡を見ることができた。
その州の消防署長がそこにおり、 彼の30年のキャリアの中でこのレベルの被害に近いものを見たことはないと言った。
(Kindly sent in by Terrence Fugate, WN4ISX, on 26th January 2010. Terry's amateur radio gear was his only communication link with the outside world for three weeks after Hurricane Katrina.)
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| 衝突した列車から乗客を降ろすための、脱出用シュートを用いた救出 |
次の駅に接近した時、非常ブレーキを作動させても列車は充分に減速せず、 オーバーランを生じた。 列車は、分岐器に衝突した後に停止したが、幸いなことに負傷者はなかった。
2009年6月26日、運輸安全委員会から、 事故調査報告書 RA2009-6 が発行された。 委員会は、この事故はおおよそ以下の理由によって生じたものと結論した：
- 列車上の良く接地されていない VVVF インバータ (これが列車を駆動する) が、 近傍のワイヤに結合し得る過大なノイズを発生した；
- 未使用の運転台モニタからのケーブルが CPU に接続されたままとなっており、 そのケーブルは起こり得るノイズの侵入に対して良く保護されていなかった；
- そのケーブル上のノイズは、CPU への割り込みを引き起こし得た；
- CPU はその予期しない割り込みをマスク (禁止) しておらず、 従ってソフトウェア内の対応する割り込み処理ルーチンがノイズによって起動され得た；
- 何故か、その割り込み処理ルーチン (通常の状況ではその起動は予期されていなかった) は、一度起動されるとそれ以降他の割り込み全てを禁止するようになっており、 これはそれ以降加速／減速処理が働かないようにした；
- 組み込まれたウォッチドッグタイマは、制御ソフトウェアの欠陥のため、 システムを回復させることができなかった。
この物語の教訓は： 安全関連システムについては特に、 ソフトウェアを含めたシステムの EMC の観点からの慎重な設計と検証が重要である。
参考： 鉄道事故調査報告書 RA2009-6、 http://jtsb.mlit.go.jp/jtsb/railway/report/detail.asp?ID=1744、 もしくは http://jtsb.mlit.go.jp/jtsb/railway/report/RA09-6-1.pdf。
(Kindly sent in by Tom Sato from Japan, on the 17 Jan 2010.
I'd like to remind readers of the IET's very practical
2008 Guide to EMC for Functional Safety,
www.theiet.org/factfiles/emc/emc-factfile.cfm,
which can be purchased as a colour-printed book from www.emcacademy.org/books.asp
- Editor)
あなたの記事で言及された車両のいずれか、 特に油圧制御から電子制御に変更されたシステム・コンポーネントのいずれかについての リスク分析を見たいと思う。 操舵や制動のような重要な安全のために用いられるどのようなシステムにも関心がある。 EMI に関するリスク分析が合格／不合格を決めるために行なわれていない ということは確信している。
電子ドア・ロックを備えた Ford の自動車での私自身の経験は、 電磁環境は基本的に管理されていないことを私に確信させた。 ある古い自動車が私の隣に止まった時、 その車が通過するまでドアは施錠と開錠を繰り返した。
結局、2回の交換の後でその問題は解決され、 私はそれが EMI に関係したものであることを確信している。
(Kindly sent in by Braham Bloom of EmiSolutions, Sydney, Australia, 21 st February 2010.)
さっき、これをウェブで見付けた ―― イギリス製の照明が DAB (デジタル・オーディオ放送) に干渉する ―― 誰がこいつを承認したんだ？
【訳註 ― あるウェブ・ショップの LED 照明の製品紹介に、 「この LED モデルは DAB 放送に干渉するだろう」 と書かれていた。この記載は今は削除されているようである 】
(Kindly sent in by Peter Kerry, an independent EMC consultant in the UK.)