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電気化学的ポテンシャル
(Electrochemical Potential)

異種の金属を接触させた場合、その組み合わせによっては 腐食が極度に促進される (電気化学的腐食と呼ばれる) 場合がある。 この指標として電気化学的ポテンシャルを用いることができ、 その値が大きくなるほど電気化学的腐食の発生の可能性は大きくなると考えられる。

一般に、通常の環境条件においても、電気的な接続を必要とする箇所での 電気化学的ポテンシャルの差が 0.6V を超えるような組み合わせは 受け入れられないものと考えるべきである。 例えば、後に示す表からは、 ニッケルメッキ鋼と亜鉛メッキ鋼の組み合わせでの電気化学的ポテンシャルは 0.9V であり、この組み合わせは望ましいものではないことがわかる。

上述の 0.6V という限度は１つの目安に過ぎず、 厳しい環境条件 (例えば水分の存在やイオンによる汚染) が想定される場合や 高い信頼性が必要となる場合などには、 さらに電気化学的ポテンシャルが近い組み合わせに限定することが賢明であるかも知れない。

参考： 電気化学的ポテンシャル表

by Tom Sato, 2001-08-26