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翻訳: T.Sato
２つの主な課題は：
マイナーな課題としては、ループ・システム設計者は ループが無線放送や落雷に対する大型受信アンテナであることを 憶えておかねばならないというものがある。 我々は、いずれによる問題も経験していない。 私の会社の最大のループ設備の１つは、140m の長さの聖堂内のものである。 そのオーディオ機器は地面から 10m 以上の天井裏に収められている。 数年前、落雷がその本堂の警報システムと電子オルガンの双方をノックアウトした。 尖塔の下を超えて延びている長いケーブルにも関わらず、 我々のシステムは全く影響されなかった。 我々は、我々の手法に 健全なエンジニアリング・プラクティスを超える特別なものを必要としていない。
無線干渉は、ループ・ドライバ内でのアンプの余裕の欠如によって生じる。 発生したクリッピングは元の音声信号によって変調された高調波を生じる。 この余裕の問題はそのアンプの負荷となるループの誘導性によって悪化させられる。 人の会話を扱う際には余裕があるシステムも、 James Galway のフルートの高音や突然の大音量に接した際にはクリップを生じ得る。
ループ・ドライバ・アンプの設計者は、特別な制御回路と、 平均的な信号ではなくピークに合わせた電源の双方によって これに対処しなければならない。 プラクティス規定 BS 7594 は、 BS 6083 の 12dB ピークが歪みを生じないことを保証するために +15dB の余裕を要求している。
ループ・ケーブルの近くでは数十 A/m の強磁界が存在し得る。 AFIL 設置者はループ・ケーブルを電話などの他のシステムから離しておこうとするものの、 これは常に可能であるとは限らない。 特に細長い建物においては、 建物の構造がケーブルを設置できる箇所を制限することがある。
ギター・ピックアップなどのある種のデバイスは浮遊磁界に対して極めて敏感であり、 AFIL 設置者は可能であればステージをループに含めないようにすべきである。 マイクロホンも問題となり得る。 エレクトレット型のものはダイナミック型のものよりも感度もイミュニティも良い。
ループ・システム設置者はそれなりのことしかできない。 他の機器の納入者は、彼らのシステムが、 20m 角の正方形に磁界を発生させるための構成で 10A ピークの音声電流を運ぶケーブルから 数センチしか離れていないかも知れないことを知っておかねばならない。
最後の例として、別の事例を示しておく。 ケーブル・テレビ・プロバイダが、 有名なミュージカル・フェスティバルのあいだループを切るように依頼した。 二年前、我々はそのシステムをセットアップした際にこれを予期していた。 我々は既にそのループの強度を通常よりもかなり低く切り替えていた。 しかし、テレビ画面にははっきりとした線が現れた。 カメラがループ磁界を拾ったのだろうか？ 他のセットを切り離すと、そのモニタ画面の画像は鮮明になった。 本堂の同じ面を降りているセットは、問題なく接続されていた。 それから、本堂の反対の面を下りる最初のセットが追加された。 問題ない。 しかし、本堂の後者の面を下りる残りのものを接続すると、 干渉による線が再び現れた。 そのテレビの配線がどこかで閉ループを作っており、 それが AFIL に対するイミュニティに影響した。
特に指令 89/336/EEC に関しては、 UK EMC Journal の読者はいずれも明敏な人々である。 もっと詳しく言う必要があるだろうか？
これは、EMC+Compliance Journal に掲載された記事を、 その許諾を得て T. Sato が翻訳したものです。 この翻訳については、原著者らはいかなる責任も持ちません。 これについての意見、質問などは VEF00200@nifty.com (T.Sato) 宛にお送り下さい。
Last update: 2001-11-17