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出荷までの時間の短縮 ―― ワイヤレス LAN 認証
by Mark Boughen, Radio Approvals Specialist, KTL
翻訳: T.Sato
製品を新市場に出す際の究極的な目標の1つは、
その製品を可能な最も速やかなルートで出荷することである。
あなたのワイヤレス LAN 製品で特定の市場のための認証を受けることは
市場へのアクセスのスケジュールに大きく影響する可能性があり、
従って製品の出荷に先立って規制手続きを知ることは必須である。
その認証プロセスの大きな部分は、特定の国で要求される規制試験に費される。
対象とする全ての市場における規制試験の量を最小限に抑えることは、
その製品を可能な最も速やかなスケジュールで出荷する際の主要な基礎となる。
試験を最小限に抑えることは、特定の国のための RF 試験要求を理解し、
また既存の RF 試験報告書を捜し出す
――要求される規制試験を省略し、あるいはその量を低減するために――
ことによって達成できる。
現在、我々は、世界中の多くの国々がワイヤレス LAN 製品について
ETSI と FCC のいずれかの試験報告書を受け入れていることを知っている。
世界の他の国々のどこで
ETSI や FCC の RF 試験報告書が受け入れられるかを知ることは、
市場へのアクセスへのスケジュールの劇的な短縮を助けるであろう。
この記事は、主要な目標 ――可能な限り速やかに製品を出荷する―― に合った、
世界の通信当局による主要な RF ワイヤレス LAN 規格の承認に向けての
便益を明らかにする。
可能な最短の時間で市場へのアクセスを得る
問題となり得る領域において、これはどのようにして達成されるだろうか?
ワイヤレス LAN 製品の可能な限り速やかな出荷は、
以下のものの同定によって達成される:
- 潜在的な障壁は?
- 規制認証規格の知識の欠如
- 規制認証要求の知識の欠如
- どこが公認テスト・ハウスか?
- どこが規制認証組織や免許交付当局か?
- 周波数割り当ての知識の欠如
- 固有の制約があるか?
- 翻訳の要求があるか?
- 工場査察の必要があるか?
- 潜在的な機会は?
-
追加の試験の必要を減らし、あるいは除去するための、
既存の ETS 300328、及び/もしくは FCC Part 15.247 試験報告書の利用。
認証への時間を短縮する
今では、米国や欧州で実施された無線試験の結果は、
世界の対象となる市場において実施されねばならない無線試験の量を減らし、
あるいは省略しさえするために、流用して使用することができる。
ETSI や FCC の無線規格の受け入れは、
それぞれの国における認証のプロセスをより痛みの少ないものとし、
所要時間や費用も低減する。
ワイヤレス LAN 無線機器の製造業者のために
米国と欧州以外で現在存在している便益を示すために、
ETSI や FCC の試験報告書がどこで受け入れられているかの要約を以下の表に示す。
国
| 認証組織
| 地方の テスト・ラボ
| FCC Part 15.247 報告書の 受け入れ?
| ETSI 300328 報告書の 受け入れ?
| 追加の 試験要求?
|
---|
South America
|
---|
Brazil
| Anatel
| CPQD
| Y
| -
| N
|
Bolivia
| Sittel
| -
| -
| Y
| N
|
Chile
| Subtel
| CENET
| Y
| -
| N
|
Colombia
| Conatel
| ETB
| Y
| -
| N
|
Mexico
| SCT
| LRP
| Y
| -
| Y
|
Eastern Europe
|
---|
Bulgaria
| STC
| STC
| -
| Y
| N
|
Latvia
| LTSI
| LTSI-TL
| -
| Y
| N
|
Poland
| Ministry
| Institute
| -
| Y
| Y
|
Romania
| GIC
| GIC
| -
| Y
| N
|
Slovak Rep.
| TUSR
| TUSR
| -
| Y
| N
|
Pacific Rim
|
---|
Australia
| ACA
| -
| -
| Y
| N
|
Hong Kong
| OFTA
| OFTA
| Y
| Y
| N
|
Malaysia
| Sirim Berhad
| Sirim Berhad
| -
| Y
| N
|
Singapore
| IDA
| -
| -
| Y
| N
|
Taiwan
| DGT
| DGT
| -
| Y
| Y
|
New Zealand
| RSM
| -
| -
| Y
| N
|
世界でのあなたの無線機器認証の管理の成功は、
大きく4つの主要な要素に分解できる。
- それぞれの規制機関の主要な連絡先を同定する
- 認証プロセスの開始に先立って全ての認証要求を同定する
- 追加の試験の必要の低減や省略のために
既存の試験報告書をどこで使用できるかを同定する
- 良いディストリビュータと契約する
要約すると、グローバリゼーションへの流れは、部分的には、
製造業者のそれらの市場へのより容易なアクセスを助けるために
米国や欧州の主要な規格の受け入れをもたらした。
これらの機会の同定は、費用を、
そしてより重要なこととして出荷までの時間の低減を助けるであろう!
Mark Boughen is a Radio Approvals Specialist
within KTL's Compliance Management Group.
He undertakes approvals projects on behalf of manufacturers all over the world.
Mark can be contacted by calling +44 1482 801801.
Copyright (C) 2001 Nutwood UK Ltd.
これは、EMC+Compliance Journal
に掲載された記事を、
その許諾を得て T. Sato が翻訳したものです。
この翻訳については、原著者らはいかなる責任も持ちません。
これについての意見、質問などは
VEF00200@nifty.com (T.Sato)
宛にお送り下さい。
Last update: 2002-01-30